こんにちは。格安DM発送代行「DM診断」です。
DM(ダイレクトメール)を出す際に広報担当者の頭を悩ませるのが、DMに記載する文面です。
DMに記載する内容次第で、見込顧客の反応率は大きく変わります。
メッセージをいかに工夫するかが広報担当者の腕の見せどころですね。
この記事では、以下の7つの場面で使える挨拶文の一例を紹介しています。
- 季節ごと(春夏秋冬)
- 誕生日
- 記念日
- 季節のイベント(クリスマス、お正月、お盆、ハロウィン)
- 業種別(アパレル、美容室、飲食店、不動産)
- 商品紹介
- 新規開拓
すぐに挨拶文の例を見たいは、こちらからご覧ください。
目次
DMの開封率は文面で変わる
お客様に届くDMの数は一枚とは限らず、多くの場合複数あることが予想されます。
お客様は営業DMだと理解した上でそれを開封するかどうかを判断します。
そこで広告はもういいやと思わせないために大切なのが文面です。
文面に一言メッセージがあるかどうかで好感を持ってもらえるかどうかが変わり、DMの開封率に影響します。
また良く見る定型文を並べるのではなく、気遣いを感じさせる一言が添えられているだけで印象は随分変わるでしょう。
ちょっとした工夫が顧客の気持ちを動かすきっかけになるのです。休眠顧客に対しても、新規顧客開拓にも同様のことが言えます。
【関連記事】
【開封率は74%】DMの開封率の目安は?開封率を上げるコツも解説
AIDAの法則で全体の構成を考える
DMの文面を考える前に、まずは全体の構成について考えてみましょう。
DMの構成として有名なのはAIDAの法則です。
AIDAの法則は一般消費者の行動のプロセスを明確化したものです。
セント・エルモ・ルイス氏により考えられたこの法則は、消費者が取る行動を4つのプロセスに分解してそこにアプローチする方法です。
次の4つの頭文字を取ってAIDAの法則と名付けられています。
- Attention(読み手の興味をひく)
- Interest(読み手に関心を持たせる)
- Desire(欲求を持たせる)
- Action(行動を促す)
セールスレターの書き方の基本として欠かすことのできない手法ですので、一つ一つしっかりと理解しましょう。
Attention(読み手の興味をひく)
まずAttentionとして、自社の商品やサービスを知ってもらうところからスタートします。
消費者が認知しなければ、その先にある商品の購入や、サービスの利用といった行動には繋がりません。
ここで大切なのは、ダイレクトメールを受け取った顧客の注意をいかに引き、興味をそそらせるものを与えられるかです。
最初の時点で自分には無関係だ、興味がないと感じさせるといかにお得なキャンペーン情報を送付したとしても、開封し内容を確認してもらうことはできません。
ダイレクトメールにおけるAttentionは、具体的には封筒に印刷されている文字やキャッチコピーとなります。
メールであれば件名などがこれにあたります。
そのダイレクトメールをひと目見たときに、中身を開封したくなるような情報や最新情報、話題性に富んだものを、顧客に感じさせることが重要なのです。
また文面にも
- 「~でお困りではありませんか?」
- 「~は仕方ないと思っていませんか?」
といった、立ち止まらせるキャッチコピーが有効です。
Interest(読み手に関心を持たせる)
Interestとは、読み手に関心を持たせることです。
もう少し的確に表現するなら、共感を持ってもらうことが何よりも大切なプロセスとなります。
- 「確かにそうだわ」
- 「その考えには納得だ」
といった、うなずきや同意といった気持ちになってもらう必要があります。
また「ちょっといいかも」とサービスや商品などに対して好感を持ってもらうことも大切です。
具体的には
- 「~を解決する4つの方法」
- 「~だと思いがちですが、実は」
といったサブコピーを入れることで、先を読み進めたいと思わせ心に訴えることがきます。
Desire(欲求を持たせる)
Desireはサービスを利用したい、商品を購入したいという気持ちにすることです。
そのためには、顧客が抱えている不満や悩みを解消できる根拠に基づく期待感を感じさせることが必要です。
また、自分と同様の悩みを持っていた人の体験談なども根拠ある証拠として有効になるでしょう。
これらの情報を通して、悩みが解決できそうな明るい未来像をできるだけ具体的に感じさせることが必要です。
- 「利用者満足度○%」
- 「利用者の△割が□以内に効果を実感」
といった数値で、信用感をアップさせるのも一つの方法です。
Action (行動を促す)
Actionは商品購入や来店をしてもらうことです。
Desireの段階で立ち止まってしまた消費者に対して、行動を促す後押しとなるワンポイントを盛り込みましょう。
たとえば先着○名限定、○月○日までの特別キャンペーンなど期限を区切ることでお得感を演出する方法があります。さらに「効果がなければ全額返金保証」とうたうことで、二の足を踏んでいる見込み客の背中を押すことが出来ます。
季節ごとに使える挨拶文一覧
では具体的にダイレクトメールの挨拶例文をご紹介して行きましょう。
ダイレクトメールは営業色が強いこともあり、それを少しでも和らげる意味合いからも、文面が重要であることは前述したとおりです。
文面を作成しているスタッフの人柄が感じられるようなダイレクトメールにするためには、季節の挨拶状の色身を強くする必要があります。
これにプラスして、訴求ポイントとしてお客様に興味を持ってもらいたい製品やサービスを絡めていくことが有効です。
つまり挨拶文とその後の案内が完全に切り離されているのでは逆効果になることを知っておきましょう。
さらに自分宛てに送られてきたDMだと認識できること、関心や興味をそそられる書き出しを心がけましょう。
春に使える挨拶文
春は新生活や仕事での異動など、何かと環境が変わる季節です。
「はじまり」に着目した挨拶文を意識しましょう。では春に使える挨拶文例をご紹介します。
3月の例文
3月のまだ肌寒さが残る季節の例文です。
・冬の寒さが日ごとに緩み、木々の芽もふくらみ始めてきました。
4月の例文
桜が咲き誇り、後半には新緑がまぶしくなる4月の季節の例文です。
・春の暖かな日差しが心地よく、桜の美しい季節となりました。
5月の例文
日によっては夏を思わせる暑さも感じられる5月の季節の例文です。
・木々の緑がまぶしく、日中は少し汗ばむ陽気となってまいりました。
春は、桃の節句・ホワイトデー・入学式・母の日といった季節の行事もあります。これらの行事を盛り込んだキャンペーンも有効です。
夏に使える挨拶文
夏は、夏休みやお盆などにぎやかな季節です。
また時候の挨拶として、暑中見舞いや残暑見舞いが交わされる時期であり、ダイレクトメールをきっかけに再来店を促すにも絶好のチャンスです。
では夏におすすめの挨拶文例を見て行きましょう。
6月の例文
6月は、梅雨の長雨のせいで何かと億劫に感じがちですが、季節の花である色鮮やかなあじさいが楽しめる時期でもあります。
・雨の多い梅雨の時期ですが、あじさいの花が美しく咲き誇っていますね。
7月の例文
7月になると暑さが本格化し、夏休みがスタートする時期でもあります。
・梅雨の長雨も終わりを迎え、いよいよ夏本番となりました。
8月の例文
8月はお盆の行事や家族旅行など家族と過ごす時間が増える季節です。
・まだまだ残暑が厳しい季節ですが、朝晩に少し秋の気配を感じられるようになりました。
夏は、まとまったお休みもあることから、企画やキャンペーン告知がしやすい時期です。
その一方で告知時期には注意が必要です。
ボーナス直後は、ボーナスの使い道がすでに決まっており購買意欲が下がっている可能性があります。
また夏休みやお盆は、外出も多くDMもスル―されがちです。
そのため、夏休みやお盆の1ヶ月前、2か月前など事前の案内が有効でしょう。
秋に使える挨拶文
秋は夏の疲れがでるなど体調を崩しがちな時期でもあります。
そこで自分だけに向けて送られたと感じさせる「特別感」を盛り込むことが大切です。
では秋のダイレクトメールに利用したい挨拶文例をご確認ください。
9月の例文
9月は、新学期がスタートし、暑さも少しずつ和らいでくる時期です。
・朝夕はずいぶん凌ぎやすくなりましたが、夏の疲れが気になる季節ですね。
10月の例文
10月は、暑さも落ち着き紅葉が美しい行楽シーズンであり、地域のお祭りなども盛んな季節です。
・めっきり秋を感じる時候となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
・紅葉も色づき、秋風が心地よい行楽シーズンとなりました。
11月の例文
11月は、冬に向けて季節の変わり目となる時期で、朝夕の冷え込みが気になる時候でしょう。
・落ち葉をまき散らす秋風も冷たく、日ごとに寒さがましてくる季節となりました。
秋はDM反応率も高い時期です。ボーナス前の期待感や人事異動など環境の変化なども購買意欲をかきたてる要因となりますので有効に利用しましょう。
冬に使える挨拶文
冬は寒さのせいでお財布の紐が固くなる半面、ボーナスや年末年始の行事で出費が増える時期でもあります。
購買意欲が変動しがちな冬におすすめの挨拶例文をご紹介します。
12月の例文
12月は寒さも厳しく、気忙しさから体調を崩しがちです。気遣いを感じさせる例文にしたいものです。
・一年で最もあわただしい季節となりましたが、体調など崩されていませんか?
1月の例文
1月は年末年始から引き続きお正月行事で家族と過ごす時間が増える季節です。寒さが厳しい時期ですので引き続き体調への気遣いが欠かせません。
・冬将軍が到来する季節になりましたが、お元気でお過ごしでしょうか?
2月の例文
2月は暦上春となりますが、まだ寒さは厳しい時期です。その反面、バレンタインの行事が盛んとなり、少し春を感じることもあるでしょう。
・ようやく春めいてまいりましたが、寒の戻りも心配される季節です。
買い控えの時期といわれる1、2月は、アフターフォローなどをメインとしたDMが喜ばれるでしょう。
誕生日や記念日に使える文例集
続いては誕生日や入会など記念日に使える文例集をご紹介します。
誕生日
「〇〇様、お誕生日おめでとうございます。
〇〇様への日頃の感謝の気持ちをこめて、次回来店時にご利用いただけるお誕生日プレゼントをご用意いたしました。〇〇様にとって素敵な1年となりますように、当店もお手伝いをさせていただきます。来店時にこちらのおハガキをご持参ください」
お誕生日をお祝いするメッセージと来店につなげるクーポンなどをセットにすることで、来店促進を図れます。
関連:DMでクーポンを送ろう!クーポンの意義や魅力的なクーポン送付方法とは?
記念日
「〇月〇日は、〇〇様がはじめて当店をご利用いただいてから、〇周年の記念日です。
記念すべきこの日に、日ごろの感謝の気持ちをお伝えしたく、特別なプレゼントをご用意しました」
あまり気に留めていないサプライズとプレゼントにほっこりしてもらうこともできるでしょう。
DMの定番!季節のイベントで使える文例集
DMの定番ともいえるクリスマスやお正月など季節のイベントで使いたい文例集をお届けします。
クリスマスに使える挨拶文
「Merry Christmas!
いつも当店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
素敵なクリスマスを過ごすためのお手伝いとして、下記の期間中ご来店いただいたお客様には〇〇サービスをご用意しております。本DMをお持ちの上、ぜひご来店くださいませ。」
クリスマスに関してもプレゼントやサービスを絡めると有効です。
お正月に使える挨拶文
「新年あけましておめでとうございます。
旧年中はご愛顧いただきありがとうございました。本年も〇〇様にご満足いただけるサービスを提案させていただきたいと思っております。年始は〇月〇日より新春フェアをご用意しておりますので、ぜひご来店ください。」
お正月の挨拶に加えてさりげなくキャンペーンなどを案内するといいでしょう。
お盆に使える挨拶文
「暑中お見舞い申しあげます。
当店では暑い夏を快適に過ごしていただける〇〇メニューをスタートしました。
気分転換にご利用ください。」
夏ならではのサービスやリフレッシュと絡めるのがおすすめです。
ハロウィンに使える挨拶文
「いつも当店をご利用いただきましてありがとうございます。
深まる秋を楽しめるイベントとしてハロウィンセールのご案内をさせていただきます。厚さも落ち着いてまいりましたので、秋の夜長のひと時をお楽しみいただけることと思います。」
ちょっとしたイベントを絡めた再来店をうながすDMも休眠顧客に有効です。
業種別の使える文例集
続いては業種別に使える挨拶文をお届けします。
アパレル業界で使える挨拶文
「寒さも緩み桜が待ち遠しい季節となりましたね。
さて、毎年恒例のスプリングセールのご案内をさせていただきます。
大人気ブランド〇〇が最大××パーセントオフなど、お手軽価格の目玉商品も多数ご用意しております。春の新作も早くもプライスダウンしてお待ちしております。」
具体的な商品を限定しないことで間口を広くすることが大切です。
関連記事:アパレル業界で販促に効果的なDMを作るには?作り方のポイントや例文・注意点
美容室で使える挨拶文
「ようやく暑さもひと段落する季節となりました。
紫外線による髪の疲れが出やすいこの時期、髪のメンテナスはいかがですか?
ダメージを回復させる頭皮ケアが〇パーセントオフとなっておりますので、是非この機会にご来店ください。」
季節の変わり目や忙しい方にはリフレッシュを提案するDMが有効です。
関連記事:美容室がお客様に送るDMとは?書き方・文例・送るタイミングまでわかりやすく解説
飲食店で使える挨拶文
「紅葉も色づき、収穫の秋となりました。
今年も旬の食材をより身近に楽しんでいただける〇〇コースが始まります。
クーポンをご提示いただけますと、食後の限定デザートをプレゼントいたしますので、期間中にぜひご利用ください。」
期限付きのクーポンを付けることでより来店意欲を促進させることができます。
不動産業界で使える挨拶文
「定年後のバリアフリーのマンションへの転居を検討されている方へ
大きな買い物だからこそ、納得するプランをご提案させていただきます。些細な質問のお気軽にお問い合わせください。秘密厳守、完全無料でご相談に応じます。」
不動産は信頼感を持ってもらえる文面にすることが大切です。
関連記事:【例文あり】不動産DMを成功させるコツ!【テンプレート】
商品の紹介などで使える文例
「師走の忙しい折、大切なあの人の贈り物は、お決まりでしょうか?
〇月〇日までにご注文いただきますと、〇%オフにてご購入いただけます。昨年即完売の××も数を増やして入荷しておりますので、お早めにご検討ください。」
商品は季節とからめて紹介することで、季節の挨拶を自然に盛り込むことが出来ます。
ビジネスの新規開拓で使える文例集
「長距離運転手の不足にお悩みの企業様へ
近年の運転手不足が深刻化していますが、当社では常時〇名の運転手を常駐させております。また協力会社との強力な連携により運転手不足解消をお手伝いいたします。
後日、改めてお電話を差し上げますのでお話を聞いていただければ幸いです。」
ビジネスの新規開拓で重要なのは、ターゲットをしっかりと絞ったDM文例にすることです。新規取引によりどのようなビフォーアフターが起こるかをイメージできる文面を盛り込むようにしましょう。ホームページなどがある場合はそちらに誘導することも大切です。
まとめ
ご紹介してきた通り、ダイレクトメールはただ送るだけではなく中の文面をいかに工夫するかでレスポンスが変わってきます。
営業色があまりに強いDMはあまり好まれません。
お客さまだけにといった特別感や利用により何が手に入るかといった具体的なイメージを描けるように文面を工夫しましょう。
序文として季節の挨拶やイベントごとを上手に絡めることで広告色を緩和することが出来ますので、ぜひ参考にしてみてください。
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