DMを読んでもらうためには、さまざまな工夫を取り入れる必要があります。その工夫のひとつとして、手書きの文章を添える方法も効果的です。
この記事では、DMを手書きするメリットや具体的な書き方について解説します。DMを読んでもらうために手書きを取り入れたいと考えている企業の担当者は、ぜひ参考にしてください。
目次
手書きのDMの効果
手書きした文章は、印刷された活字よりも読み手の心に訴えかけやすいといわれています。そのため、DMにも手書きの文章を取り入れれば、より効果的に商品やサービスを訴求できる可能性があります。
DMにはたくさんの情報を盛り込むため、すべてを手書きするのは難しいかもしれません。とはいえ、全文を手書きにしなくても、手書きで一言を添えるだけでも一定の効果を期待できます。少しでも手書きの文章を加え、顧客に対してアピールしましょう。
手書きのDMに効果がある理由
手書きのDMにはなぜ効果があるのでしょうか。ここでは、その理由について具体的に解説します。
気持ちが伝わりやすくなる
印刷された活字は均一に整っているところが大きなメリットですが、個性を感じられません。一方、手書きの文字は人によってそれぞれ異なり、個性がはっきりと現れます。文字から人間らしい温かさを伝えられるため、企業が商品やサービスに込めている思いも感じ取ってもらいやすくなります。
同じ内容でも、手書きの文字ならより感情に訴えるようなアプローチが可能です。特に熱い思いを伝えたい部分に手書きの文字を取り入れると、高い効果を期待できます。
差別化につながる
活字で印刷すれば、効率的に大量のDMを発行できます。多くの企業がDMで顧客へアプローチしているのはそのためです。ただし、どの企業も似たようなDMを発行している場合が多く、特別目を引くような内容でなければ読んでもらえない可能性もあります。
多くのDMが活字で印刷されているため、DMを手書きするだけでも特別感を出せます。差別化になり、顧客の手にとって読んでもらえる可能性を高められるでしょう。
DMを手書きするメリット・デメリット
DMを手書きする場合、メリットとデメリットの両方があります。ここでは、それぞれについて解説します。
DMを手書きするメリット
担当者が直接書き込むだけで完成するため、手書きのDMは低コストで作成できます。DMに対してあまり予算を割けない場合でも、簡単に取り入れられます。
また、DMを手書きすれば、すでに触れたとおり他社との差別化が可能です。顧客に読んでもらえる可能性が高まり、DMとしての効果を高められます。
DMを手書きするデメリット
DMは多くの顧客に対して発送するため、大量のDMを手書きするとなると手間や時間がかかります。担当者に負担がかかり、長時間の残業につながる恐れもあります。
また、手書きのDMで効果を得るためには、それぞれにあわせた内容を記さなければなりません。ターゲットに関係ない内容では、手書きしても効果が出ない可能性があります。
DMで特に手書きすべき部分
DMでは、どの部分を手書きすればいいのでしょうか。ここでは、特に手書きすると効果を期待できる部分について解説します。
見出しやキャッチコピー
見出しやキャッチコピーなど、最初に顧客の目に入る部分を手書きすると興味を引きつけやすいです。魅力的な見出しやキャッチコピーを手書きすれば、その効果をさらに高められます。
また、封筒でDMを送付している場合は、ティーザーコピーを手書きで記す方法もあります。ティーザーコピーとは、封筒をみたときに顧客が真っ先に目にする部分に記載する広告文のことです。
アピールポイント
DMで特にアピールしたい部分を手書きするのもおすすめです。最も訴求したい部分を手書きに変えるだけでも、顧客の目にとまる可能性は高くなります。
たとえば、期間限定や数量限定などの希少性に関する表示を手書きにするのもひとつの方法です。また、商品のセールスポイントを手書きするのもおすすめです。メリットやベネフィットを手書きで紹介すれば、自然に顧客が目を通してくれます。アピールしたい部分を絞り込んで手書きしましょう。
手書きのDMの書き方
手書きのDMはどのように書いたらいいのでしょうか。ここでは、手書きのDMの書き方について解説します。
目的を明確にする
DMを手書きする際は、最初に目的を明らかにしておきましょう。DMの目的によっても、特に手書きすべき部分は変化します。
たとえば、誕生日クーポンのお知らせのためにDMを送付する場合もあれば、来店のお礼でサンキューレターを送付する場合もあるでしょう。
誕生日クーポンのお知らせであれば、誕生日を祝うメッセージを手書きすべきです。一方、来店のお礼なら、商品のサポートに関する情報を手書きしましょう。来店時のエピソードを交えると、より身近な存在として感じてもらえます。
目的を意識しておけば、手書きのDMの効果をより高められる可能性が高いです。
関連:DMでクーポンを送ろう!クーポンの意義や魅力的なクーポン送付方法とは?
ターゲットにあわせる
DMを手書きする際は、ターゲットを考慮して文章を記載する必要があります。たとえば、若い顧客向けのDMなら、フランクな話し言葉で手書きの文章を記載したほうが親しみを感じてもらいやすいです。しかし、年配の顧客の場合、フランクすぎる話し言葉は失礼だと捉えられる恐れがあります。
相手によって感じ方はそれぞれ異なるためターゲットにあわせた書き方を心がけましょう。
特別感を出す
手書きの文章をDMに添えると、個人的に送付した手紙のような雰囲気を出せます。そのようなDMは特別感があり、顧客の印象にも残りやすいです。なるべく個別のシチュエーションを想定できるような文章を考え、気持ちを込めて記載しましょう。
より特別なDMとして認知してもらうためには、手書きの文章を添えるだけでなくほかにも工夫が必要です。たとえば、宛名も手書きしたり、1つ1つ切手を貼って送付したりする方法もあります。工夫すればするほど手間もかかりますが、効果を考慮しながら取り入れてみてください。
関連:効果的なDMの作り方とは?具体的な手順や作成時の注意点を解説
DMを手書きする際に注意したいポイント
DMを手書きする際は、気をつけたいこともあります。手書きのDMは印象に残りやすいですが、すべての人に同じ内容を送っていてはあまり効果を期待できません。すでに触れたとおり、ターゲットの状況や年齢などに応じて内容を変える必要があります。
また、手書きの文章には個性が出ますが、相手にとって読みにくければ逆効果です。たとえば、字が汚すぎたり達筆すぎたりすれば、内容を理解してもらえない恐れがあります。
手書きのDMの例文
手書きのDMの例として、アパレル店舗での再来店を促すための例文を紹介します。
「先日はご来店いただき、誠にありがとうございました。寒さもやわらぎ、先日ご購入いただいたスカートをご活用いただける季節になりましたね。そちらのスカートによく似合うカーディガンを入荷いたしました。以前、日焼けが気になるとおっしゃっていましたが、紫外線をカットできる素材でできているカーディガンなので、A様にもぜひお試しいただければと思います。ご来店、心よりお待ちしております」
来店時のエピソードを盛り込み、さりげなく新商品をアピールしています。以前購入したスカートとあわせて活用できる商品を選んでいる点もポイントです。
このような文章がDMに手書きで添えてあれば、顧客は再び来店したくなるでしょう。
関連:アパレル業界で販促に効果的なDMを作るには?作り方のポイントや例文・注意点
まとめ
DMは顧客に自社の商品やサービスをアピールするために有効な手段です。より効果を高める方法として、文章を手書きする方法があります。ただし、単に文章を手書きするだけでなく、さまざまなポイントを押さえて準備する必要があります。ターゲットにあわせた魅力的なDMを送付しましょう。
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