年賀状の宛名を2人以上書く場合には、連名のルールをしっかりとチェックしておくことが重要です。相手に失礼がないように、この記事を読んで確認しておきましょう。この記事では、年賀状の連名の基本や書き方のポイントなどを解説します。家族・企業に分けて連名のポイントを解説するため、ぜひ役立ててください。
目次
年賀状の宛名を連名にする主なケースとは
どのような場合、年賀状の宛名を連名にするのでしょうか。ここでは、連名を用いる2つのケースについて解説します。
親戚関係である
親戚関係の場合には、あまり面識がなくても連名にするケースが目立ちます。この際、宛名・差出人ともに連名にする場合が多いでしょう。名前を覚えてもらうきっかけにもなるため、冠婚葬祭などで顔を合わせる場合もある親戚同士なら、年賀状の差出人は連名にします。宛名も連名にすることで、相手先にも喜ばれやすくなります。
家族ぐるみで付き合っている
夫婦ともに面識があったり、子どもも含めた家族全員で親交があったりするケースでも、年賀状の宛名は連名にします。子どもの名前も宛名に含めることで喜ばれやすくなるため、夫婦だけでなく子どもの名前も含めるとよいでしょう。また、目上の夫婦でも、ともに面識がある場合は、差出人名も連名にした方がよいといわれています。
年賀状・連名における基本のマナー
年賀状を連名で送る場合には、マナーを押さえましょう。ここでは、年賀状の連名における基本的なマナーを解説します。
宛名の基本
宛名は、「住所」と「氏名」を記載します。住所は、同じ都道府県へ送る場合には都道府県名を省略しても構いません。ただし、目上の人に送る、他の都道府県へ年賀状を送るときには都道府県名から住所を記載しましょう。住所は郵便番号の枠の右側2つに収まるように書くとバランスがよいです。
番地などの数字は漢数字を使用します。ビル名や会社名などは焼灼せずに、住所よりも1文字程度下げえて、小さめの文字で記載しましょう。
氏名は年賀はがきの中央部分に大きめの文字で書きます。郵便番号の枠の1つ目あたりに合わせるようにして書くと、バランスのよい見た目になります。会社名や役職を合わせて書く場合には、氏名にのみ敬称をつけましょう。
名前の順番
連名の場合には、名前の順番をしっかりと押さえておきましょう。世帯主の名前が右にくるように記載します。たとえば、夫が世帯主の場合には、夫の名前が右側に配置することが基本です。続いて、配偶者・子どもという順番で記載しましょう。順番がバラバラになってしまうと失礼にあたるため、注意が必要です。
名前の書き方
世帯主の真上に名字を記載します。配偶者と子どもの名字は世帯主と同一になるため、省略して構いません。世帯主や配偶者の名前の1文字目をそろえて書くようにするとバランスが取りやすく、美しい見た目になります。また、連名の場合は郵便番号枠の1つ目ではなく、記載する人数に合わせて右側にずらして氏名を記載し、バランスを整えましょう。
敬称の書き方
連名の場合、名字は省略しても構いませんが、敬称は省略してはいけません。記載した全員に敬称をつけましょう。一般的には、名前の下に「様」という敬称をつけます。子どもの場合には「ちゃん」や「くん」でも構いません。失礼にはあたらないため、子どもの年齢などによって敬称を変えてもよいでしょう。
【家族の場合】連名の書き方
家族ぐるみで親交のある相手などに、年賀状を送る場合の連名の書き方を紹介します。書き方をしっかり押さえて、相手にとって失礼のないような年賀状を送りましょう。
宛名は住所よりも大きめの文字で目立つように書きましょう。世帯主の名前を右側に書くことがマナーとなっています。一般的には、男性が世帯主であるケースが多いようです。世帯主が夫の場合には、夫の名前を番右に書き、その隣に妻・子どもという順番で記載します。
名字は世帯主の上だけで構いません。敬称はすべての氏名につけましょう。夫婦の場合には「様」、子どもの場合は「くん」「ちゃん」という敬称が一般的です。子どもに「様」をつけると他人行儀な印象を与えてしまうため、親しみやすい敬称を使った方が印象はよくなります。
世帯主の妻の名前が分からない場合には、「令夫人」などと書いても構いませんが、親族や友人の妻には使えません。「御奥様」であれば友人などの妻相手にも使用できます。
子どもの名前を省略して、世帯主と世帯主の妻だけを記載しても構いません。ただし、子どもが小学生以下だったり、家族ぐるみで仲良くしていたりする場合には、子どもの名前も含めた方が喜ばれやすいです。
【企業の場合】連名の書き方
個人的な付き合いではなく、取引先や仕事関係などの企業担当者などに年賀状を送るケースもあるでしょう。その場合、基本的には連名を避けます。企業の場合には、個人あての年賀状は受け取った人が管理するケースが多いです。しかし、連名にしてしまうと個人で保管できなくなり、管理が難しくなってしまいます。
そのため、複数の担当者に年賀状を送りたいという場合には、連名にせずに個別に送った方がよいでしょう。企業担当者などに年賀状を送る場合には、住所の後に会社名と部署名を記載します。役職も記載する場合には、氏名の上に役職名を入れましょう。たとえば、「部長 〇〇様」というようにします。会社名は略さずに、「株式会社△△」などと正式名称で書きます。
個人あてに年賀状を送る際には、敬称には「様」を使用し、氏名につけましょう。会社名や部署名などに「御中」などをつける必要はありません。敬称を重ねて使うのはマナー違反となり失礼になるため注意が必要です。
ただし、個人あてではなく部署や会社あての場合には、「御中」をつけます。「営業部 御中」や「株式会社□□ 御中」などのように、部署名や会社名の後に御中をつけることが基本です。
連名の年賀状を書くときのポイントとは
連名の年賀状を書く際には、ポイントを押さえましょう。ここでは、連名の年賀状を書く場合のポイントを紹介します。
名前が分からない場合は無理せず添え書きで対応
配偶者の名前が分からないケースもあるでしょう。その場合、無理に連名にせずに添え書きで対応します。名前を間違える方が失礼にあたるため、不安がある場合は添え書きで構いません。添え書きとは、年賀状の裏面に書くメッセージのことです。たとえば、「奥様(旦那様)にもよろしくお伝えください」などのようにメッセージを記載するとよいでしょう。
5名以上の連名は避ける
はがきのサイズは決まっており、宛名を書くスペースにも限りがあります。そのため、連名は多くても4人までにとどめます。5人以上になってしまうと宛名が多すぎて窮屈になり、バランスや見た目も悪くなります。そのため、家族が多くて5人以上になる場合には、世帯主の名前の左隣に「ご家族様」などと書いて対応しましょう。
まとめ
年賀状の宛名を連名にするケースとしては、家族ぐるみで付き合いがあったり親戚関係であったりする場合です。企業あての場合は、連名は避けましょう。連名にする際には記載する順番や敬称などにマナーがあるため、しっかりとマナーを把握して相手に失礼のないようにすることが重要です。
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