商品の詳細や宛名を毎回手書きしていては、大きな手間となります。そんなときに活躍するのが、ラベルシールです。Excelを使用して、自社のプリンターで作成することもできます。この記事では、Excelを使用したラベルシールの作り方について解説しています。商品ラベルの作成を検討している人は、参考にしてください。
目次
ラベルシールとは
ラベルシールとは、カットのみされたブランクシールに、製品の名称や詳細、宛名が印刷されたシールのことです。ブランクシールは、家電量販店や文房具店などで購入できます。製品の素材や成分を表示したり、封筒に貼るために宛名を記したり、備品の注意点を表示したりするなど、さまざまな用途で使用されます。
ラベルシールの作成方法
ラベルシールはおもに、ExcelかWordを使用して自作するか、ネット印刷のサービスを利用して作成します。自作する場合は専用のラベルシートを購入して、自社のプリンターでデザインをシートに印刷します。位置が少しずれたり、凝ったデザインは難しいといった自作ならではのマイナス点も理解しておきましょう。
ネット印刷では、インターネット上のサービスを利用します。さまざまな種類の用紙、用意されたデザインテンプレートなどからラベルのデザインを決め、作成できます。
ExcelとWordを使いラベルを自作する方法
自作する場合、Excel2013以降を利用している人は、ExcelとWordを併用する必要があります。この記事では、併用して作成する方法を解説します。Excel2007またはExcel2010であれば、Excelの「ラベル印刷ウィザード」という機能を使用してExcelのみでの作成も可能です。
ラベル用紙を用意する
印刷する内容やシールの大きさごとに、多種多様なラベル用紙が販売されているため、用途に合った用紙を選びます。印刷時にはラベル用紙に書かれた品番を使用するため、確認しておくとよいでしょう。
Excelでリストを作成する
印刷するリストを作成します。ここでは、住所ラベルを作る場合の住所録を例に解説します。手順は、以下のとおりです。
- 一番上の列には「郵便番号」「住所」「氏名」など項目名を入力
- 2列目からは、実際の郵便番号や住所などを入力する
- 郵便番号にはハイフン(-)をつける
- その他に必要な項目があれば追加する
- 完成したらわかりやすい名前を付け、ファイルを保存する
Wordの差し込み文書から印刷ウィザードを選択
続いて、Wordを開きます。印刷ウィザードを選択するための手順は、以下のとおりです。
- 上のタブのなかにある「差し込み文書」をクリック
- 「差し込み印刷の開始」をクリックし、表示されるなかで1番下の「差し込み印刷ウィザード」を選択
- 「印刷」 の右側にプリンタの設定と印刷プレビューが表示される
- 一番下の「ラベル印刷ウィザード」ボタンをクリック
ラベルのレイアウトを選択
ラベルのレイアウトを選択します。手順は以下のとおりです。
- 右側に表示されるウィンドウで「ラベル」を選択
- 右下の「次へ:ひな形の選択」をクリック
- 右側のウィンドウにある「ラベルオプション」をクリック
- 「ラベルの製造元」をクリックし、事前に準備したラベルシートのメーカーを選択
- 下にある製造番号から、購入したラベルシートに記載されているものを選択
- 完了したら「OK」をクリック
宛名を選択
先ほど作成した、宛名を選びましょう。手順は以下のとおりです。
- 右下にある「宛先の選択」をクリックし、右側ウィンドウにある「参照」をクリック
- 表示されたウィンドウで、Excelで作成した住所録を選択して「開く」をクリック
- 「テーブルの選択」のポップアップでOKをクリック
正しいか確認
問題がないか、確認しましょう。手順は以下のとおりです。
- 表示されたプリント内容が正しいかを確認し、OKをクリック
- 右側ウィンドウの「差し込みフィールドの挿入」をクリック
- 「すべてのラベルの更新」をクリックして、内容を確認するために「ラベルのプレビュー表示」をクリック
- 問題がなければ、右下の「差し込み印刷の完了」をクリック
印刷する
いよいよ印刷です。手順は以下のとおりです。
- 「印刷」をクリックすると、ラベルシートに印刷される
事前に他の用紙へ印刷し、間違いがないことを確認しておくと、印刷ミスを防げます。
ネット印刷でのラベルの作り方
続いて、インターネットを介して印刷を注文できるお店を活用した、ラベルの作成方法を紹介します。
ラベルのデザインを作成
テンプレートを利用すれば、簡単に作成できます。好みのデザインを選び、文字などを適したものに変更しましょう。デザインは、ソフトを使用して自分で作ることも可能です。
カットパス作成とサイズ設定
カットパスとは、どこでカットするか、どのような形にするかを指示する線のことです。カットパスを作成したのち、サイズを設定します。大小さまざまなサイズのラベルシートが用意されているため、作成したいラベルシールのサイズを選択しましょう。
カートに入れて注文
作成したい枚数、出荷までの日数を選択します。早期の出荷を希望すると多少料金が高くなるため、注意が必要です。最後にカートへと追加し、注文ボタンをクリックすると注文完了です。
ラベルの用紙の種類
ラベルシールの用紙には、素材によってさまざまな種類があります。おもな6種類の用紙を解説します。
普通紙
表面に加工がされていない、一般的な用紙です。コピー用紙などにも使われます。ボールペンなどで書き込めることが特徴です。文字が多いデータを印刷する場合や、仕上がりを落ち着いた雰囲気にしたい際におすすめです。
光沢紙
写真やデザインを印刷する場合の、もっとも一般的な用紙です。表面にグロス系塗料を塗布してあるため、光沢やつやがあり色彩が鮮やかに表されます。ラベルの材質は、紙とフィルムがあります。
マット
表面のつやが抑えられており、非常に使いやすい、ラベルシールにおける定番の用紙の1つです。光沢紙と同様に、写真や文字を、色鮮やかに印刷できるという特徴があります。
耐水紙
多少濡れてもはがれにくく、耐えられる合成紙です。屋内の、水回りでの使用に適しています。屋外でも変色しにくくはがれにくくなっていますが、こすれに弱いためラミネート加工をしたほうがよいでしょう。
白塩ビ
耐水性・耐久性が高く、屋外での使用に適しています。高温になる場所には、対応していません。耐水紙と同様に、こすれに弱いため、ラミネート加工をしたほうがよいでしょう。
和紙
本物の和紙のような雰囲気を出すために、特殊繊維が入っています。他の用紙より高価ですが、挨拶状や案内状など、和の雰囲気を出したい場合に適しています。お酒のボトルや和のパッケージの使用にもおすすめです。
ネット印刷ならば質の高いラベルが作れる
ネット印刷を利用すると、デザインの経験がない人でも質の高いラベルや大量のラベルを手軽に作成できます。デザインのテンプレートも豊富に用意されており、ラベル作成が初めての人にも適しています。用紙の種類も豊富なため、時間や手間をかけることなく、特別感のあるラベルシールが作れるでしょう。
まとめ
ラベルシールは、製品の素材や成分を表示したり、宛名を書いて封筒に貼ったりでき、さまざまな用途に使用できるシールです。ExcelとWordを使用して自作するほか、ネット印刷を利用すれば、手軽に質の高いラベルシールを作成できるでしょう。
宛名.サポートでは、ラベル印刷だけでなく、封筒デザインから発送代行まですべてお任せのプランなど、さまざまなプランを用意しています。手書きのラベル作成もあるため、ラベルシールの作成を検討している人は気軽にお問い合わせください。