こんにちは、DM診断ライターチームです。
「DMを送りたいけど、どんなデザインにすればいいのか分からない」
「DM特有のデザインのコツが知りたい」
こんなお悩みを持つ方に向けて、DMデザインのコツについて解説していきます。
DMのデザインの依頼を検討している方は「DM診断のデザインからプラン」をご覧ください。
目次
そもそもDMを送るメリットとは?
宣伝方法は以下のようにさまざまな手法があります。
- DM(ダイレクトメール)
- 電子メール
- チラシポスティング
- SNS
- web広告
- OOH(街で見かける広告)
いずれのの媒体も、目に入った人に中を見てもらわなくては意味がありません。
DMの最大の特徴は「高い開封率」です。
2018年4月に日本ダイレクトメール協会が公開した「DMメディア実態調査2017」調査報告書要約版によると、DMの開封率は自分あてに限定すると74.3%でした。
【関連記事】DMの開封率の目安は?開封率を上げるためのポイントとともに解説
DMの開封率を上げるデザインとは?
同調査にて、DMの開封・閲読理由には次のようなものが挙げられていました。
◎ 34.9%:手に取った時のメッセージや商品に興味をひかれたから
◎ 24.7%:興味を持っていた商品やサービスについてのダイレクトメールがちょうどよいタイミングで届いたから
◎ 21.5%:なんとなく
◎ 16.7%:手触りやデザインなどのクオリティが高かったり、豪華な感じがしたから
つまり、開封率を上げるDMデザインとは、以下の要素が考えられます。
- 商品やメッセージ内容が興味を引くような内容
- 適切なタイミングで届ける
- 手触りやデザインのクオリティが高い
それぞれについて、具体的にどのようにすべきか、弊社の事例を交えて解説していきます。
商品や文面で興味を引くような内容にする
デザインのなかでも最も重要になるのが「自分に興味がある内容かどうか」という点です。
自分ごと化させる
「〇〇でお悩みの方へ」といった、ターゲットの不満や願望に直撃する言葉を大きく配置します。「〇〇様のために!」など、名前を呼ぶのも効果的です。
まずは3秒で「私のためのDMだ」と気づかせることが最優先です。
顧客のベネフィットを語る
商品の機能やスペック(例:成分〇〇mg配合!)を並べるのではなく、それによって「自分の生活がどう便利になるか」「私にどんな良い未来が待っているか」をストーリーで伝えます。
【例】「朝、目が覚めた瞬間の『腰の重み』から解放されます。パッと軽やかに起き上がれる爽快な朝を、あなたも体験しませんか?」
「毎月月末の『深夜残業』がゼロになります。面倒な入力作業をAIに任せて、定時でサクッと帰れる心の余裕を手に入れませんか?」
実際にお得になるクーポンや特典を付けるのも手っ取り早い方法です。
関連:DMでクーポンを送ろう!クーポンの意義や魅力的なクーポン送付方法とは?
五感に訴える工夫をする
DMは「目で読むもの」だからこそ、それ以外の感覚が刺激されると、とたんに他社に負けない訴求力を発揮します。
紙の質感をザラザラ・ツルツルなどの慣れない手触りにしたり、ハガキのめくるギミック(圧着ハガキ)を使ったりと、「中身を見たい」という人間の心理を刺激しましょう。
宛名とメッセージの一部を手書きにして送るのも、デジタルに慣れた現代人にこそ効果的です。
また、コーヒーショップの案内DMに珈琲の香りがするインクを擦り入れたり、リラクゼーションサロンのDMにラベンダーのアロマを忍ばせるなど、嗅覚で購買意欲を喚起する方法もあります。
手触りやデザインのクオリティを高める
人間は不思議なもので、「重いもの=価値があるもの」と無意識に認識します。
厚みや重みを感じるDMは高級感が出て、受け取った人に「質が高い」と感じてもらいやすくなります。
高級感を高めるDMの印刷には、コート紙が使われることが多いです。これは上質紙にコート剤と呼ばれる溶剤でコーティングしたもので、ツルツルとした手触りと光沢、インクの発色の良さが特徴の用紙です。
他にも以下のような手法で高級感を演出できます。
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箔押し(はくおし)加工: ロゴやタイトルに、ゴールド、シルバー、または「黒箔(マットブラック)」などを熱圧着する加工。光の当たり方で上品に輝き、圧倒的な高級感が出ます。
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エンボス(浮き出し)加工: 紙の表面をポコッと浮き上がらせる加工。あえて色をつけず、紙の凹凸だけの影でロゴを表現すると非常にスマートです。
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カラーパレットの制限: 白・黒・グレーを基調に、アクセントとしてネイビーやバーガンディ(濃いワインレッド)、ゴールドなど、彩度を抑えた深みのある色で統一します。
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封蝋(シーリングワックス)風のシール: 中世の貴族が手紙に付けたような、ワックスを垂らしてスタンプを押した風のシールで封印します。
- トレーシングペーパーの重ね使い: 封筒を開けると、まず半透明のトレーシングペーパーがあり、それをめくると本状が現れる、といった「めくる階層」を作ることで高級感を演出します。
関連:綺麗に印刷する方法|印刷紙やインクの選び方・PDF印刷も解説
使う色や画像に気をつける
データは印刷用にCMYK形式で準備することが望ましいです。
Web上の画面ではRGBと呼ばれる色表現で色を表しますが、印刷はCMYKと呼ばれる色表現になるからです。
また、Web上の素材サイトなどからダウンロードした画像では、印刷物用としては解像度が低いものもあります。
印刷したときに画像が荒くなく、きれいに見えるよう解像度が高い画像を使うようにしましょう。
「自分の目では判断できない」という場合は、DM発送代行業者にデザインから依頼するのも手です。
適切なタイミングで届ける
DMを届けるタイミングはとても大切です。
理由は、DMは企業から一方的に届けるお知らせになるからです。
誕生日の頃にお祝いメッセージと一緒にクーポン付きのDMが届いたり、クリスマスなどのイベント前、スマホの新商品が発売される時期にDMが届いたりしたことはありませんか?
最近では「Webで買い物かごに入れたまま放置していた商品(カート落ち)」を印刷したDMが数日内に届くという試みをしている通販会社があるほどです。
顧客にとって適切なタイミングを掴んでDMを送ることが、売上を上げるうえで重要になります。
関連:【年賀状】宛名の書き方のマナーとは?上手に書くコツも解説
視線誘導を意識する
ハガキや封筒から出したチラシを見る時、人間の視線は「左上 ➔ 右上 ➔ 左下 ➔ 右下」と「Z」の形に動くという法則があります。この視線の波に乗せてデザインを配置します。
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左上(スタート地点): ここに最も強力な「キャッチコピー(フック)」を置きます。ここで3秒以内に心を掴みます。
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中央(ボディー): 商品の写真、得られるメリット、お客様の声など、納得してもらうための情報を入れます。
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右下(ゴール地点): ここに一番目立つ色で「アクション(QRコードや申し込みボタン)」を配置します。視線が最後にたどり着く場所に行動を促す仕掛けを置くのが鉄則です。
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用途に合わせたDMデザイン
郵送DMは、送る目的やターゲットとの「関係性の深さ」によって、目指すべきデザインが180度変わります。
ここでは代表的な3つの用途別に、デザインの要点を解説します。
1. 新規顧客の獲得(見込み客へのアプローチ)
自社の商品やサービスをまだ知らない、あるいは認知したばかりの層へ送るDMです。
いかにも売り込みといった派手すぎるギラギラしたデザインは避け、信頼感や清潔感を第一に設計します。ファーストビュー(Zの法則の左上)には、一瞬で「自分のための情報だ」とわかるキャッチコピーと、ターゲットが直感的にイメージしやすい利用シーンの写真を大きく配置しましょう。
また、初回限定の強力なオファー(無料サンプルや割引など)は、他の要素に埋もれないよう目立つ色やバッジのデザインで強調します。
2. 既存顧客のリピート促進(クロスセル・アップセル)
すでに自社での購入経験があり、ある程度の信頼関係が築けている顧客へ送るDMです。
「一斉送信のチラシ」に見えないよう、手紙(レター)形式の落ち着いたトーンを採用するのが効果的です。宛名面や冒頭の挨拶には「〇〇様、先日は〇〇のご購入ありがとうございました」と個別のテキストが目立つようにレイアウトします。
さらに、スタッフの顔写真や手書き風のコメントを添えることで、親近感を醸成し、ブランドとの絆を深めるデザインに仕上げます。
3. 休眠顧客の呼び戻し(カムバック案内)
過去に購入があったものの、一定期間足が遠のいてしまっている顧客へ送るDMです。
「お元気ですか?」という挨拶から入るなど、まずは売り込み感を徹底的に排除したデザインにします。派手なセールの案内よりも、季節の挨拶状やリニューアルのお知らせのような、上品で手に取りやすいビジュアルが好まれます。
ただし、行動を促すための「おかえりなさい特典」などのオファーは、中面や開封した先に「ささやかなプレゼント」のようにスマートに配置し、もう一度試してみる心理的ハードルを下げます。
業種に合わせたDMデザイン
DMは、用途別にデザインを変えると効果的だということを紹介しました。同じように、業種別でも効果が出やすいデザインが考えられます。
DMでは、以下の次の特徴を持った商品・サービスを扱う業種が、DMによる効果を上げやすいといわれています。
- 購買単価が比較的高い
- 購入までの意思決定にかかる期間が長い
- コミュニケーションが影響する
購買単価が比較的高い業種
自動車販売、不動産会社、宝飾品店などの業種は、購買単価が高く、印刷費、郵送費といったコストをかけてDMを送っても、購入してもらえれば十分費用対効果が見込めます。
スペックや金額など細かい情報を入れた内容よりは、イメージ重視のデザインのほうが効果的だと言われています。
たとえばジュエリーであれば、おしゃれなモデルがジュエリーを所持している写真を見込み客に届けることで、がその商品を所有している自分をイメージしやすくなり、購入意欲をかきたてられるでしょう。
効果的なデザインにするためのポイント
- 用紙やデザインにこだわった高級感があるDMにする
- 細かな説明を書くより、イメージ重視のデザインにする
関連:【例文あり】不動産DMを成功させるコツ!【テンプレート】
購入までの意思決定にかかる期間が長い業種
パソコンやスマホなどのIT機器メーカーなどの業種では、顧客がインターネットのクチコミ情報や知人の評価など、情報収集をしてから購入することが多いです。このような場合もDMの効果が期待できます。
車やジュエリーのようなイメージ重視のデザインよりは、スペックや価格など、検討に必要な情報をきちんと載せることが重要になります。
たとえばスマホの新商品発売の少し前のタイミングで、見込み顧客に対してキャンペーンの告知や期間限定クーポンを付けたDMを届けることで購入を後押しすることができます。
効果的なデザインにするためのポイント
- 比較検討に必要な情報をきちんと記載する
- DMが届くタイミングに気を付ける
- デザインよりも内容重視
コミュニケーションが購入に影響する業種
化粧品ブランドや洋服のショップ、ヘアサロンなどの業種では、顧客と企業が間接的にコミュニケーションを取ることが売り上げに影響します。
お気に入りのショップから、セール時期に手書きメッセージが入ったハガキDMを受け取った経験がある方も少なくないと思います。
たとえば知名度が高いカジュアルブランドの洋服であれば、オンラインストアで購入するという選択肢も十分あります。しかしメッセージ入りのDMを送ることで「あの販売員さんに相談して商品を購入しようかな」と思ってもらえます。
最近ではオンデマンド印刷を活用した「その人だけの」情報を載せたDMも増えてきています。
効果的なデザインにするためのポイント
- 直接販売とは関係がない内容も重要になる(季節のイベントお知らせなど)
- パーソナライズ化されたメッセージも効果的
- 企業や店舗側の担当者の顔が見えるやりとり
関連:美容室がお客様に送るDMとは?書き方・文例・送るタイミングまでわかりやすく解説
季節別に合わせたDMデザイン
郵送DMは、手元に届いたときの「季節感」を取り入れることで、受け取り手の情緒に訴えかけ、開封率や親近感を大きく高めることができます。日本ならではの四季の移り変わりやイベントに合わせたカラー、ビジュアルの活用ポイントを解説します。
1. 春(3月〜5月):新生活への期待と「桜・パステル」
春は卒業、入学、就職、引っ越しなど、ライフスタイルが大きく変わる出会いと別れの季節です。
カラーは桜色(ピンク)や新緑のグリーン、明るいイエローなどのパステルカラーを基調にします。ビジュアルには桜のモチーフや、明るい光が差し込むような爽やかな写真を採用し、読んだ人が「新しいことを始めたい」と思えるような、前向きでワクワクするトーン&マナーに仕上げます。
2. 夏(6月〜8月):暑さを吹き飛ばす「清涼感」と「お祭り感」
初夏の梅雨どきから本格的な猛暑、そしてお盆休みに向けて、人々の行動がアクティブになる季節です。
青空や海を連想させるブルー、クリアな白をベースに使い、視覚的な「涼しさ(清涼感)」を演出するのが鉄則です。また、夏祭りや花火、ひまわりといった夏特有の風物詩を大胆に配置することで、季節のイベント感を高めます。
お中元や暑中見舞いの時期には、和紙のような質感のデザインを取り入れて、礼儀正しさと感謝を伝えるのも効果的です。
3. 秋(9月〜11月):落ち着きと深みを与える「実り・ぬくもり」
夏の喧騒が去り、気候が落ち着いて読書や食欲、趣味に没頭しやすくなる、購買意欲が高まりやすい季節です。
ワインレッド、マスタードイエロー、テラコッタ(レンガ色)など、深みのあるアースカラーや暖色系で統一します。
少し肌寒さを感じ始める季節だからこそ、DMのデザインに「ぬくもり」や「上質さ」を感じさせることが重要です。クラフト紙風の背景や木目のテクスチャなどを使い、じっくりと家で読み込みたくなるような落ち着いた世界観を作ります。
4. 冬(12月〜2月):イベントを盛り上げる「華やかさ」と「特別感」
クリスマス、年末年始、バレンタインなど、1年の中で最もギフト需要やイベント消費が盛り上がる季節です。
前半(12月)は赤と緑のクリスマスカラー、または雪の結晶をあしらったホワイト&シルバーで華やかに演出します。
後半(1月〜2月)は、お正月らしい紅白やゴールドの配色で「おめでたさ」や「格調高さ」を表現しましょう。冬のDMは「大切な人へのギフト」や「1年間頑張った自分へのご褒美」といった購買心理を刺激するため、いつもより少し贅沢な紙質や、ゴールドの箔押しなどの特殊加工が映える季節でもあります。
関連:暑中見舞いの宛名・通信面の書き方を徹底解説!ビジネスにおすすめな理由も紹介
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DMはデザインからプロに任せるのがコスパ最高
自社にデザイナーがいない場合、コストを抑えるためにノンデザイナーの社員がテンプレートなどを使ってDMを自作するケースは少なくありません。しかし、郵送DMにおいては、最初からデザインのプロに外注する方が、最終的な費用対効果(コスパ)が圧倒的に高くなります。 その理由を3つの視点から解説します。
1. 「反応率」の差が印刷・郵送コストの無駄をなくす
郵送DMで最もコストがかかるのは、デザイン費ではなく「印刷代」と「切手代(郵送費)」です。
仮に自作したデザインで1万通を送り、反応(開封・購入)がほとんどなければ、数十万円から数百万円のコストが丸々無駄になってしまいます。
プロは単に「綺麗な見た目」を作るのではなく、先述した「Zの法則」による視線誘導や、行動を促すQRコードの配置など、「売るための行動心理学」に基づいた設計を行います。反応率が1%上がるだけで、デザイン費の元など簡単に取れてしまうのがDMの世界です。
2. 社内リソースの削減(タイム・イズ・マネー)
慣れない社員が試行錯誤しながらDMを作るには、膨大な時間がかかります。
一人の社員が何日もDM制作に付きっきりになれば、その間の人件費(目に見えないコスト)が発生しているだけでなく、その社員が本来やるべきだったコア業務がストップしてしまいます。
プロに任せれば、目的やターゲットを伝えるだけで、スピーディーかつ確実にクオリティの高いデザインが上がってきます。社内リソースをコア業務に集中させられること自体が、大きなコスト削減です。
3. 印刷トラブルや「仕様ミス」による大損害を防ぐ
郵送DMのデザインには、他のデザイン業務にはない「印刷・郵送ならではの厳しいルール」が存在します。
例えば、「文字が小さすぎて潰れて読めない」「断裁位置のズレで大切な文字が切れた」「郵便局の規定(サイズや重さ、バーコードの配置ルール)を満たしておらず、発送が遅れた・できなかった・費用が高額になった」といったトラブルは、自作DMで非常によくある失敗です。
印刷や郵便の仕様を熟知しているプロに任せることで、こうした致命的なミスや、刷り直しによる余計な出費のリスクをゼロに抑えることができます。
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