DM Tips:そのDMで、ターゲットはその気になってくれますか?
目的とともに、忘れてはならないのがターゲットです。出来るだけ多くの人に反応していただきたいとなれば、オールターゲットに伝わることを念頭に置くことになります。そして、だいたいどんなDMも、あまり深く考えていないとオールターゲットを前提に制作が進むことになります。
ここで重要なのは、「オールターゲットは悪い」という意味ではないということです。考えた末にオールターゲットだと決めたなら、このDMはより多くの色々な人に目的が伝わり易い工夫をしてあるか?という視点でチェックすることができますが、残念ながら深く考えずにオールターゲットになっている場合には、なにもターゲティングしていないに等しいことになります。
つまり、結果的にどのようなターゲットに照準を合わせるかは目的次第ですが、ターゲットを念頭に置かないことは効果を捨てていることだとご理解ください。
さて、ではターゲットを決めた時に、何をしなければならないでしょうか?
例えば、あなたが老舗のお菓子屋さんを営んでいて、お歳暮用のギフトを用意したとします。
店頭でお選びいただくとそのまま持ち帰られる場合もありますが、贈答品ですからその場から配送したいニーズも多いでしょう。ならば、電話やFAXで注文できるようにして、その旨をお得意様にお伝えして販促しよう、というのがDMの目的だとします。
この時、はがき一枚にその旨を書いて事は足りるでしょうか?
ギフト商品ですから、当然のことながら店に行かずともしっかり中身や見栄えを確認したいと思うお客様心理に応えているか?
お歳暮という習慣を大切にしているような世代の方が、スムースに読み取れるような文字のサイズになっているか?
おそらくは女性が注文するとして、注文方法や支払の流れが一目瞭然の図解になっているか?
顧客の利便性を思って通信販売にするけれど、通常はお店にも足を運んでいただけるような一工夫はあるか?
具体的にターゲットを思い浮かべるだけで、さまざまな対策が思い当たりますね?