ワン・トゥー・ワンマーケテイング(One to One Marketing)とは、顧客一人一人のニーズに合わせたアプローチを行うという手法です。
いわば、昔から多くの個人商店で行われていた店主と客が顔見知りという関係に似ています。
近年では、利益を出す手法としては顧客全体の傾向をつかみ、それにマッチする製品やサービスを生み出すという手法が高効率でした。
この手法は、既存の顧客の高いニーズはそれ以外の人々のニーズとしても高いと考えられるので新規顧客の獲得に対して大きな力を発揮しました。
それに対して、ワン・トゥー・ワンマーケテイング(One to One Marketing)は個々の顧客のニーズをとらえるので、主に既存の顧客を繋ぎ止める事に力を発揮すると考えられます。
また、全体として高いニーズの部分とマッチする顧客を掘り起こし切った場合により新しい顧客を開拓する方法としても使用できます。
この手法の注意点としては、顧客と一対一の関係を重視することから一人の顧客の情報をより多く深く取り扱うところにあります。
すなわち、顧客の少ない個人店などを除いてはその情報をデータベース化する必要があり、そのデータが漏れるということは従来法以上に多くのデータが流出するということにつながります。