チェシャー・ラベル(Cheshire Label)とは、あて名のラベリング形態の一つで、はがきや封書へのラベリングを、手作業ではなく機械で行う方法です。スピーディーに効率よく処理できるため、ダイレクトメールなどの大量のあて名貼りに適しています。
あて名を印刷する用紙は、糊の付いていない連続帳票(ストックフォーム)です。このチェシャー・ラベル用の用紙サイズは、ヨコ幅が15インチのものです。
カットされるラベルのサイズは、ノーマルサイズの1.5インチ(タテ約38mm×ヨコ約73mm)か、あて名以外にバーコードやメッセージなどの付加情報も記載するのに適した、大型サイズの2インチ(タテ約50mm×ヨコ約89mm)が一般的です。
機械でこのようなサイズにカットされることを踏まえて、あて名を配置し印字します。
その後は、専用のチェシャー・ラベリングマシンが、糊付け、裁断、貼り付けまでの一連の作業を、自動的に行います。
チェシャー・ラベルで機械貼りをする際の注意事項としては、封筒などには、あて名ラベルが貼られる箇所に、ベタ印刷やニス印刷をしてはいけないということです。なぜなら、ベタ印刷・ニス印刷による油分のせいで、ラベルの糊が乾くとはがれてしまうことがあるからです。逆に、もともと糊が付いている手作業用のタックラベルであれば貼り付けられるので、封筒次第でラベリング方法を使い分けても良いといえます。