サスペクト(Suspect)とは、特定の企業の顧客になっていないフリーの状態の客をさします。
ダイレクトメールの業界においては、自社顧客データを分類するために顧客に段階的な呼び名をつけることがあります。まず、どこの企業の顧客にもなっていない、帰属性が明白でない一般の消費者を「サスペクト」。次に企業の商品に興味をもちカタログなどを取り寄せ商品購入への意欲をもっている、顧客予備軍の客層を「プロスペクト(Prospect)」、実際に商品を購入する「カスタマー(Customer)」、その企業の商品を複数回購入したことのある「クライアント(Client)」、サービスや商品を熱心に支持し、多頻度で商品を購入する「アドボケイト(Advocate)」、商品やサービスに絶大な信頼や愛着をもっており非常に高い頻度で商品を購入する「ロイヤル・プラチナム・ベストカスタマー」。
このように、購入頻度等により顧客を分類することでそれぞれの客層のニーズに合わせられるようにして営業の効率化を図ります。サスペクトはこの段階的な分類においてのもっとも最初のランク、まさしく第一段階の客層と言えます。企業はこれらの人々をプロスペクトへと進歩させるために広告をおくるなど様々な努力をして興味を引いてもらえるようにしているのです。