個人情報保護法は、個人情報を扱う事業者がその情報を適切に扱うルールを順守することで、プライバシーを含めた個人の権利や経済的利益を脅かすことを未然に防ぐことを目的とした法律です。この法律の対象となる事業者を個人情報取扱事業者といい、過去半年以内で一度でも5千件を超える個人データを保有すると個人情報取扱事業者となります。ダイレクトメールを作成する事業者はこれに該当するケースがほとんどでしょう。
取扱事業者はこの法律に規定されている内容を守る義務があります。まず、顧客等から個人情報を預かる場合には利用目的をできるだけ特定することが求められ、法令に基づく場合を除き本人の同意を得ることなく第三者に個人情報を提供することは禁じられています。ダイレクトメール業者としてはこの点にしっかり対応することが大切です。
この法律を理解する場合にポイントとなるのは、個人情報とは何かという点です。生存する個人の情報で本人を識別できる名前や住所、電話番号というのが代表的な個人情報ですが、会社のドメインと社員の名前で構成されるメールアドレスなども個人情報に含まれることがあります。また、データベース等も該当することになっているため、ダイレクトメール業者としては、顧客データをこの個人情報保護法に則った形で管理することが求められるでしょう。